親父さんの転院先が決まったと日中に兄貴から知らされた彼女。
退院の時間が08:30なので、行くか行かないかはわからないと言う。
前日の夜早めに眠れたら起こしてやるからと伝えたところでこの話を切り上げた。また親父さんの話になれば心が乱れ始める
そして夜。仕事が終わりいつもの時間に電話をかけると不機嫌。今日は一日中雨。いつもなら彼女宅へ向かい、近くの居酒屋で飲むのがいつものコースだが仕事が終わるのが遅く行けなかった。
その前に彼女からメッセージが届いていた。
仕事立て込んでたら、今日は無理に来なくて良いよ。
明日、現地集合でも良いし。
最悪、私ひとりでも行けるから。
すまん。仕事の目処がつかない。明日早めに出る。
と返信した。
仕事はいくらでもあるが、正直なところ無理をすれば彼女のところへ行くことはできた。
疲れた自分がいる。
その夜、
お父さんのことはどうなってもいいのか、
お母さんは食べられたろ、うちのお父さんは食べられない!
うちの母親は肺がんのステージ4であっという間に亡くなった。癌で食道が圧迫され口に入れたものが溢れ出てきてしまう。
その話を何度かしたことがあるが、そんなことは忘れているのか、
オレの母親も食べられなかったと言ったろう。そう話しだしても聞く耳も持たない、自分の話を聞かせたくて仕方のない様子、
彼女がおじやを作って美味しいと食べてくれたんだろ!わたしはひとりだ!
彼女の事も気に食わない、親父さんのことでイラついているのもわかる。でも
仕事が終わり家に着いてから1時間ずっと悪態つくのを聞いていられない。病んでいない人間には。
話を聞かない
聞いて欲しい
人の気持ちが分からない
イラつきで眠れない、
いい加減にしろ!と声を荒げた。
謝れ。ダメなことはダメだ。
謝らせて落ち着かせて宥めて眠らせよう
終わらないと眠れない。
もう終わりにしてくれ。
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